私たちについて：1961年以来のブルターニュの皮なめし工場

さて、私たちが師と仰ぐ「自然」について話しましょう。自然においてはあらゆるものが語りかけてくれるものですが、私たちはそれらの教えを通して自然に対する深い尊敬の念を抱くようになり、「エコ–サステナブル」という言葉の意味を理解するようになりました。それに基づき、当社の革はメタル・フリー、低アレルギー性、生分解性、無毒性、防炎性を特長とし、一度濡れても形を保ち、型押しが容易です。本来、植物なめしの革は天然の温度調節器です。高級革製品からシューズ、ベルトから馬の鞍、内装、床材、船内にいたる、幅広い用途に応用できます。

「あらゆることに美を追求し、自然は私たちのインスピレーションの源泉である」という言葉には、私たちの姿がよく反映されています。だからこそ、私たちは大量生産やグローバル化全般を好みません。当社の製品は本物の「メイド・イン・イタリー」です。すべてが「トスカーナ」という私たちの美しい州の域内で生産されているのですから。

私たちには、革の植物なめしにおける真のパイオニアとしての自負があります。なぜなら、直観と連動した私たちの好奇心が、つねに伝統を尊重しながらも、よりモダンで先進的ななめし革への挑戦、そしてその実現へと導いてきたからです。それを可能にしたのは、年月とともに重ねてきた重要な経験であり、製品についてのより優れた知識であり、みずからの成長する力を自覚していたことでしょう。私たちは新しいタイプの植物とタンニン、エコロジカルな染料と色の定着の研究に力をそそいできました。また人的資産への投資の重要性も忘れてはなりません。

父は、各種革製品およびシューズ向けの、独特の香りをもつ「セーゴで加脂した本物のバケッタ」を作る秘訣を教えてくれました。長年、当社の製品のうちもっとも売れたのはインヴェッキアートとアリゾナであり、コンチェリア・ラ・ブレターニャはこの分野のリーダーカンパニーとしても認知されています。



しかし、新しい展望が開けたのは90年代でした。足で踏んでも問題なく、簡単に清掃できる床材を使い、空間全体を革で包むことを考えたのです。研究に何年も費やしたのち、私たちのアイデアは床用の革のコレクションとして実現され、新しいテクノロジーと様々な仕上げの手法を利用しながら、ラインナップを飛躍的に充実させてきました。こうして、当社は耐水性をそなえたスムースでエレガントな革を提供することができるようになりました。また、光沢のあるなし、多種多様な型押し、ヴィンテージ加工、そして当然のことながら様々な厚さに対応しています。さらに、シューズや各種革製品、ソファやアームチェア向けのパステルカラーの柔らかいナチュラルな革のほか、テーブルやイス向けの硬くしなやかな革も提供しています。世界中の都市と地域で、たくさんの有名ブランドショップがコレクションを飾るショーウインドーに当社の革を採用しており、ホテル、ヨット、バー、店舗、豪華な邸宅の内装や調度品の多くに当社のラインナップの中でもとくにオリジナリティの高い革が使われています。

当社は”Consorzio Vera Pelle Italiana Conciata al Vegetale”〔イタリア植物タンニンなめし革協会〕の認証を受けており、様々な試験を行うことができるPO.TE.CO(Polo tecnologico conciario〔皮なめし技術センター〕)、AICC(Associazione italiana Chimici del Cuoio〔イタリア皮革化学専門家協会〕)、UNIC(Unione Nazionale Italiana dei Conciatori〔イタリア・タンナー・ナショナル・ユニオン〕)、Consorzio Conciatori di Ponte a Egola〔ポンテ・ア・エゴラ・タンナー組合〕のメンバーです。コンチェリア・ラ・ブレターニャのロゴは登録商標です。